これから新築の家を建てるときに、住まいの周りに樹木や植物を植えたいと考えていませんか?植栽を植えることで、四季が感じられたり、癒されるお気に入りの空間になったり…
注文住宅だからこそこだわれるところの1つです。
初めて建てる家だからこそ、お庭や玄関周りも理想の状態を実現したいですよね。そこで今回は植栽のメリットとデメリット、植物を選ぶときのポイントをご紹介します。新しい環境で快適な生活を送るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
植栽とは、住まいの敷地内に植えられた草花や樹木です。玄関前や庭にある木だけでなく、門や塀の代わりに植えられている植物も植栽に含まれます。
植栽を取り入れることで住まいの外観が華やかになったり、植物の成長とともに家庭内の時間の流れを感じたりできます。
他にも家内安全や子孫繁栄といった縁起物として、古くから日本で採用されてきたのが植栽です。
植栽によって家の外観が彩られ、家族に感情的な良い面をもたらします。では、機能的にはどのようなメリットが考えられるでしょうか。以下で2つのメリットを紹介します。
物件によっては、窓ガラスや玄関のドアを開けたときに、道路や近隣住宅から家の中が丸見えになってしまうことがあります。その際に、ある程度の高さがあり、葉が生い茂っている樹木を植えることで、外からの視線を遮ることが可能です。
部屋の窓の高さを考えて、人の目線の位置に葉が生える木を植えたり、2階まで届くような背の高い「シンボルツリー」と呼ばれる樹木を用意したりすれば、より効果的といえます。
このように植栽には、プライバシー保護の観点から見てもメリットがあるのが魅力の1つです。
住まいの場所によっては、直射日光がきついと感じる場合があります。特に日差しの強い季節は、なるべく室内や庭を日陰にしたいものです。
だからといってカーテンを締め切ってしまうと、部屋の中が薄暗くなってしまうので、最低限の自然光は室内に入れたいですよね。
植栽を採用すれば西日や真夏の日差しを遮り、自然に日除けの対策ができます。程よい日光を浴びつつ、日除け対策も考えたい方に植栽はとてもおすすめです。
新築物件への植栽はメリットが多いですが、一方でデメリットも存在します。
こちらでは植栽のデメリットについて解説するので、植えた後に後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
住まいの敷地内に植えるような樹木や植物は、基本的に手入れが必要であるため、時間と労力がかかります。水やりと除草はもちろん、木の枝を切って整える剪定や病害虫の防除など、さまざまな手入れが必要です。
木の種類によって手入れの手間は変わりますが、植栽をした後は継続的に手入れが必要であるという認識は、事前に持っておくといいでしょう。
ご家族の中に花粉症やアレルギー持ちの方がいる場合、花粉や香りの強い植物を選ばないように注意が必要です。
花粉を飛ばす樹木や植物は意外と多く、知らないまま植栽をすると、アレルギー状態が悪化してしまうかもしれません。
例えばオリーブやウメなど、植栽で人気のある木も花粉症が報告されています。一度植栽を行った後にアレルギーが発覚すると、伐採の手間や業者を利用する費用がかかる事態になりかねません。
事前にアレルギーのリスクを踏まえたうえで、植栽を検討する必要があります。
植栽を考えるときは、いくつか重要なポイントがあります。樹木や植物の特徴をふまえたうえで選ぶことで、あなたの理想の家を実現させられるでしょう。
逆にしっかり考えてから選ばないと、せっかく植えた木を伐採したり除去したりする事態になって、手間や時間が無駄になってしまうことも。そのため、これから紹介するポイントを押さえて、ぜひ理想的な植栽を叶えてください。
植栽を行うときは、用途に合わせて樹木の種類を決めることが大切です。具体的に樹木には、大きく2つの種類があります。
・常緑樹:1年を通じて幹や枝に緑の葉がついている植物
・落葉樹:季節によって葉が落ちて幹や枝だけになることがある植物
代表的な樹木は、常緑樹がオリーブやシマトネリコ、落葉樹はアオダモやイロハモミジなどです。
例えば外から目隠ししたいなら1年中葉っぱがある常緑樹を、四季を感じたいなら季節ごとに見た目が変わる落葉樹を選びましょう。
住まいの環境によっては、植栽の生育状況に影響が及ぶことがあります。植物は日光が当たる場所に植えるのが必須だと思われていますが、実は夏の強い日差しが弱い樹木も少なくありません。
強い日差しが苦手な樹木には、イロハモミジやアオダモ、エゴノキなどの人気の高い庭木もあります。
このように日向か日陰かによって、植物の向き不向きが変わってしまいます。適切な植栽を選ぶことで、葉っぱが早く枯れたり見た目が悪くなったりすることを防ぐようにしましょう。
今回の記事では、植栽の概要から正しく樹木を選ぶポイントについて解説してきました。新築を建てて植栽を行う際は、メリットとデメリットを把握したうえで検討することが大切です。
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