和室は日本の伝統的な空間で、家族のくつろぎの場として人気があります。ただし設置する場合には、メンテナンス性や将来的な使い道など、注意すべきポイントは多いです。
そこで今回は、和室を作るメリットやデメリット、設計のポイントなどを詳しく解説していきます。新居に和室を設置するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
新築に和室を導入すれば、子どもを安心して遊ばせられたりリラックス効果があったりと、さまざまなメリットがあります。
そこでここでは、和室を導入した場合のメリットについて詳しく解説していきます。
和室は「変幻自在」な万能スペースです。家具の配置に縛られないフリースペースとして、その日の気分や状況に応じて自由に使い方を変えられます。
平日は仕事の合間のリラックススペース、休日は子どもたちと一緒に寝転がってのんびり過ごせる空間、来客時は立派な応接間など、さまざまな活用が可能です。
和室は、子育て世帯の強い味方です。畳には程よい弾力性があるため、万が一お子様が転んでも衝撃を和らげてくれます。
フローリングと比べると、ケガのリスクを大幅に低減できるため、遊び盛りの子どもたちを安心して遊ばせられます。赤ちゃんのハイハイやよちよち歩きの練習にも最適で、子育て世代にぴったりです。
畳に使用されている「い草」には、自然由来のリラックス効果があり、その香りを楽しむだけでもストレス解消になります。
和の空間特有の落ち着いた雰囲気で、心地よい休息を取れるでしょう。また、畳は優れた断熱性と保温性を持っているため、夏は涼しく冬は暖かい環境を作ってくれます。
一年中過ごしやすい環境に整えてくれるため、和室があれば心身ともにリラックスできます。
メリットの多い和室ですが、デメリットや注意すべき点もあります。
導入してから後悔しないためにも、和室のデメリットを事前に理解しておきましょう。
畳は、経年劣化が避けられないため、定期的に表替えや裏返しなどのメンテナンスが必要です。
一般的に畳表を張り替える「表替え」は5〜7年、畳表をひっくり返す「裏返し」は3〜4年ごとが目安です。1畳あたり1〜2万円程度の費用が必要になります。
また、和室の美しい見た目や機能性を長続きさせるためには、日々のお手入れも重要です。
週1回の掃除機がけや3ヶ月に1回の水拭きなど、定期的な清掃を心がけましょう。
適切なメンテナンスやケアを怠ると、見た目や機能性が著しく低下するため、注意してください。
和室に家具を配置する際は、注意が必要です。重いものを直接畳に置くと、へこみや跡ができやすいため、専用の受け台やクッション材を置かなくてはなりません。
フローリングの洋室であれば、床材への影響をそこまで気にする必要はありませんが、和室には配慮が必要です。
和室には、必要最小限の家具だけを設置するなど、なるべく家具を減らすことがおすすめです。
和室に使用される畳には、ダニやカビへの対策が必要です。
畳は、自然由来の「い草」を使用しているため、湿気を吸収しやすく、ダニやカビが発生しやすい性質を持っています。
そのため、定期的な掃除や換気はもちろん、除湿対策を行いましょう。具体的な掃除や換気方法は、以下のとおりです。
・朝晩の換気(10分程度)
・除湿器の設置(特に梅雨時期)
・畳下の調湿材の活用
和室は日本の伝統的な空間であり、家族が集まってくつろげる場所です。
しかし、将来的な使い方やメンテナンス性などを考慮して設計しなければ、快適な和室にはなりません。
ここでは「ライフスタイルを考慮した設計」と「日当たりと風通しの重要性」という2つの観点から、和室作りのポイントをご紹介します。
和室は「家族が集まるくつろぎの空間」「子どもの遊び場」「客間」など、用途に応じて最適な設計が異なります。
家族の団らんスペースとして使う場合は、リビングに近い6畳以上の広さが理想です。
一方で小さなお子様の遊び場として使う場合は、クッション性のある畳の特性を生かすため、小上がりにすることで転んでも安全な空間を作れます。
ただし、小上がりにすると工事費用が上乗せになるため、予算との相談が必要です。また、和室を作る場合は、将来的な用途変更も考慮しましょう。
例えば、現在は子どもの遊び場でも成長とともに学習スペースや来客用の部屋として使えるよう、汎用性の高い設計にすることがおすすめです。
日当たりと風通しは、和室の快適さを左右する重要な要素です。
特に湿気は畳の天敵で、カビの発生や変色の原因にもなるため、できるだけ日の光が入るように設計してください。
朝日が入る東向きに設置すれば、畳の乾燥を促すだけでなく、朝の清々しい光を和室で感じられます。
また、風通しを確保するために、窓は2方向に設置しましょう。夏場は窓を開けることで自然の風を取り入れられ、冬場は結露を防いで畳を長持ちさせられます。
和室は、さまざまな使い方が可能で家族の暮らしに豊かさをプラスする空間です。
い草の香りでリラックス効果もある和室ですが、洋室と比べて家具の配置に関する制限など、デメリットがあることも事実です。
そのため、ライフスタイルに合わせた広さや配置、日当たりや風通しなどさまざまな点を考慮して計画しなければなりません。
納得のいく空間にするためにも、和室を導入する場合は、プロのアドバイスが必要不可欠です。
ハビタットでは、年間300棟の住宅を建設する実績をもとに、施主様の理想通りの和室作りをサポートいたします。ささいなことでもお気軽にご相談ください。
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